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Microsoft の Exchange Web Services(EWS)提供終了について ― SysCloud バックアップへの影響と対応

対象:Microsoft 365 向け SysCloud バックアップ(Outlook / Exchange Online)

最終更新日:2026年8月12日

概要

  • バックアップは引き続き稼働します。メールボックス、グループメールボックス、OneDrive、SharePoint、Teams のバックアップはすでに Microsoft Graph を利用しており、影響はありません。
  • 現在 EWS を利用しているのは次の3機能です:メールの復元、インプレースアーカイブのバックアップ、パブリックフォルダーのバックアップ。
  • 推奨対応は1つ:テナントで EWS を有効化してください。

        タイムライン

        日付

        内容

        2026年9月15日

        EWS 有効化の推奨期日

        2026年10月1日

        Microsoft がテナントごとに EWS の無効化を開始

        2026年10月1日

        Kiosk/F1/F3 ライセンスのメールボックスで EWS をブロック(延長不可)

        2027年4月1日

        EWS を完全に無効化(例外なし)

        影響範囲

        Microsoft は、SysCloud が Exchange Online 保護の一部に利用しているレガシー API、Exchange Web Services(EWS)の提供を終了します。無効化は 2026年10月1日 に開始され、2027年4月1日 に完全停止となります。

        本件は Exchange Online のみが対象です。オンプレミスの Exchange は影響を受けません。

        SysCloud の機能

        状況

        メールボックス/グループメールボックスのバックアップ

        影響なし(すでに Microsoft Graph を利用)

        OneDrive、SharePoint、Teams、その他アプリ

        影響なし

        メールの復元

        2026年10月1日より前に EWS から Microsoft Graph へ移行 ※

        インプレースアーカイブのバックアップ

        EWS を利用。Microsoft は Graph の代替を未提供

        パブリックフォルダーのバックアップ

        EWS を利用。Microsoft は Graph の代替提供を予定なし

        ※ メールの復元は 2026年10月1日以降 Microsoft Graph へ移行します。復元の開始・完了は引き続き可能ですが、動作に一部軽微な違いが生じる場合があります。本件は下記の EWS 有効化とは別の対応です。

        推奨対応:テナントで EWS を有効化する

        2026年9月15日まで に作業を完了してください。これにより、インプレースアーカイブおよびパブリックフォルダーのバックアップは 2027年4月 まで継続し、Microsoft の EWS 移行期間中も安定した運用を維持できます。

          1. PowerShell を開き、Exchange Online モジュールをインストールします。

            Install-Module ExchangeOnlineManagement -Scope CurrentUser

            2. Microsoft 365 管理者アカウントで Exchange Online に接続します。

              Connect-ExchangeOnline -UserPrincipalName <ユーザー名>

              画面の指示に従い、Microsoft へのサインインと認証を完了してください。

              3. パスワードを入力すると、以下のような出力が表示されます。

                4. 現在の EWS 設定を確認します。

                Get-OrganizationConfig | Format-List EwsEnabled,EwsAllowedAppIDs,EwsApplicationAccessPolicy,EwsAllowList,EwsBlockList

                1. EwsEnabled が空欄の場合:EWS は有効です。手順6で確認してください。
                2. EwsEnabled が False の場合:EWS は未有効です。手順5に進んでください。

                    5. EwsEnabled が False の場合、EWS を有効化します。

                      Set-OrganizationConfig -EwsEnabled $true

                      6. 次のコマンドで設定変更を確認します。

                        Get-OrganizationConfig | Format-List EwsEnabled,EwsAllowedAppIDs,EwsApplicationAccessPolicy,EwsAllowList,EwsBlockList

                        EwsEnabled が True と表示されることを確認してください。

                         補足:Microsoft は 2026年9月中に、EWS を利用しているアプリケーションに基づき、お客様テナントの EWS 許可リストを設定します。  

                        メール復元に関するご案内

                        メールの復元は、2026年10月1日より前に EWS から Microsoft Graph へ移行します。復元の開始・完了は引き続き可能ですが、現在と比べて動作に一部軽微な違いが生じる場合があります。本移行は上記の EWS 有効化の有無にかかわらず実施されます。

                        Kiosk / F1 / F3 ライセンスをご利用の場合

                        Microsoft は 2026年10月1日以降、これらのライセンスに対して EWS をブロックし、許可リストによる回避もできません。

                        お客様側での対応は不要です。対象メールボックスのバックアップはすでに Microsoft Graph を利用しており、復元についても 10月1日より前 に Graph ベースの経路を提供します。

                        何も対応しなかった場合

                        1. すでにバックアップ済みのデータは、いかなる場合も保持され、検索・エクスポートが可能です。
                        2. テナントで EWS が無効化された時点で、インプレースアーカイブとパブリックフォルダーのバックアップは一時停止します。メールの復元は、2026年10月1日より前に提供される新しい経路により Microsoft Graph 経由で継続します。その他のバックアップは引き続き稼働します。
                        3. EWS は 2027年4月1日まで であれば、停止後も含めていつでも有効化でき、対象のバックアップは再開します。

                        SysCloud の対応状況

                        1. メールの復元:Microsoft Graph へ移行し、2026年10月1日より前に提供します。提供開始時にはグローバル管理者による SysCloud アプリの再認証が必要です。現時点での対応は不要で、再認証が可能になり次第、手順をメールでご案内します。
                        2. インプレースアーカイブのバックアップ:Microsoft が Graph API を提供次第、再開します。ロードマップを注視しています。
                        3. パブリックフォルダー:Microsoft は、パブリックフォルダーの内容を Microsoft 365 グループへ移行することを推奨しています。SysCloud は同グループを Graph 経由ですでにバックアップしています。

                        お困りの場合

                        サポートチームへのお問い合わせはこちら(メール:helpdesk@syscloud.jp)

                        Microsoft 公式情報

                        1. Exchange Online における EWS の提供終了(Deprecation of EWS in Exchange Online)
                        2. Exchange における EWS へのアクセス制御(Control access to EWS in Exchange)