SysCloudは、バックアップ設定後、ユーザーやアプリがバックアップの対象に設定されており、バックアップジョブを実行するための保存設定やその他の除外設定がない場合に、24時間ごとに自動的にバックアップを実行するように設計されています。
また、SaaSアプリケーションのAPIがSysCloudからのリクエストデータを返すことで、バックアップが完了します。
ただし、以下の理由によって、Microsoft 365、Google Workspace、Salesforceなどのメタデータやデータがバックアップアーカイブで見つからないこともあります。
- SysCloudは、即時 / リアルタイムバックアップを行っていないため
SysCloudは、特定の時点でのデータ変更や新たに利用可能になったデータをキャプチャするポイントインタイム増分バックアップを毎日実行します。
- ファイルをバックアップの対象とした場合、SysCloudでは、すべての変更履歴やバージョンをバックアップするわけではありません。
例えば、あるファイルが朝8時、9時、10時に複数回編集され、SysCloudの自動バックアップジョブが11時に開始された場合、最新のファイルバージョン(10時に編集されたもの)のみがバックアップされます。 - ユーザーによってファイルが作成され、朝8時から9時の間に削除したとします。そして、SysCloudの自動バックアップジョブが11時に開始された場合、削除されたファイルはバックアップの対象ではないため、SysCloudによってバックアップはされません。
- ファイルをバックアップの対象とした場合、SysCloudでは、すべての変更履歴やバージョンをバックアップするわけではありません。
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SaaSアプリケーションAPIの制限
SysCloudは、SaaSアプリケーションから提供および管理されるAPIを介して、バックアップ対象のデータにアクセスしますが、SaaS側のAPIには、1日に使用できる制限が設けられており、何らかの理由でメタデータやデータへのアクセスを制限することがあります。以下は、その使用制限の例になります。
1 ) Googleは、すべてのGoogleアカウントに対して1日のAPI使用枠を設定しています。
2 ) GoogleドライブのAPIは、サードパーティのプラグインによって作成されたファイルに対しては、アクセスを許可していません。
3 ) Googleは、SysCloudがファイルやメールへのアクセスをリクエストした際に、未定義のエラーメッセージを返すことがあります。SaaSアプリケーションAPIの制限のため
SysCloudは、ファイルへのバックアップアクセスをリクエストする際に、APIの制限を回避するために、自動的に複数回の再試行を行うよう設計されています。これらの制限の一部はSysCloud側で記録され、メッセージやアップデートとして表示されます。 - その他のSaaS側の制限
SysCloudによってバックアップされるすべてのSaaSアプリには、それぞれ固有の制限があり、SysCloudがすべてのファイル、メール、またはレコードをリストアできない場合があります。
例えば、GoogleのAPIでは、停止されたユーザーのGoogleドライブのデータへのアクセスが許可されていないためバックアップができません。SysCloudでは、これらの状況も記録し、バックアップアーカイブで表示されます。
その他ご不明な点がございましたら、サポートフォームよりサポートチケットを作成してください。